ネズミが出た!今すぐできる安全な対処法(まずやる順番)

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ネズミが出た瞬間の「焦り」、そのまま動くと損をします

夜中にカサカサ、天井裏を走るような音。キッチンの隅に黒い粒。あるいは、視界の端を「小さな影」が横切った――その瞬間、心臓がギュッとなりますよね。
「どこから入ったの?」「病気がうつる?」「これ、住まいが終わった…?」と不安になるのは当然です。住まいのトラブルは、想定外のときほど判断が乱れがちです。だからこそ最初にお伝えします。ネズミ対策は“順番”が9割です。

ネズミは、見つけた瞬間に叩いて終わる相手ではありません。下手に追い回すと、立ち入り範囲が広がり、フンや尿が散り、結果として掃除と対策が二度手間になります。
一方で、正しい順番で手を打てば、被害を最小化しつつ、短期間で「再発しない状態」まで持っていける可能性が上がります。

すぐに処置が必要なケース(今日中に“封じ込め”を優先)

第一に、赤ちゃん・高齢者・妊娠中の方・喘息など呼吸器疾患がある方が同居している場合です。フンや乾いた尿の粉じんは、吸い込みたくありません。
第二に、キッチンの引き出し内や食器棚、炊飯器の裏など「食品に直結する場所」にフンがある場合です。衛生面のリスクが上がります。
第三に、天井裏や壁内から連日走行音がし、配線周りに焦げ臭いにおいがする場合です。ネズミは配線をかじることがあり、火災リスクもゼロではありません。

落ち着いて対処できるケース(順番どおりに“特定→捕獲→封鎖”)

第一に、単発で目撃しただけで、その後フンやかじり跡が増えていない場合です。侵入直後で、まだ定着していない可能性があります。
第二に、屋外やベランダで見かけたが室内の痕跡がない場合です。
ただし、どちらのケースでも共通して大事なのは、「見つけた=まず封じ込めと衛生確保」という考え方です。

この記事では、あなたが今抱えている「切実な悩み」に対して、原因の見立てから、今すぐの初期対応レベル別の駆除、そしてプロに頼む境界線まで、まとめサイトでは省かれがちな“肝”まで丁寧に網羅します。読み終わるころには、「自分の家はどの作戦でいくべきか」が言語化でき、迷いが減るはずです。

※この記事は、住まい・生活トラブル分野の専門的知見を持つライターが、製品仕様や一般的な施工基準に基づき執筆しました。状況により専門業者の判断が必要な場合があります。

基礎知識:トラブルのメカニズム解剖(なぜネズミは家に入るのか)

ネズミは「餌・水・巣」の3点セットが揃うと、迷わず定着します

ネズミが家に入る理由は、根性論ではなく生存戦略です。彼らが欲しいのは、第一にエサ(こぼれた米粒、ペットフード、ゴミ置き場の残渣)。第二に水(結露、排水トラップ周りの湿り、観葉植物の受け皿)。第三に巣(断熱材の隙間、収納の奥、段ボールの陰)です。
この3つが揃うと、ネズミは“通う”から“住む”へ移行します。つまり、捕まえるだけでは半分。住みにくくする環境設計が残り半分です。

侵入経路は「穴」より「隙間」。そして意外と小さい

ネズミが入る場所は、ドアが開いていたから…だけではありません。多くは、配管の貫通部、換気扇周り、基礎と外壁の取り合い、エアコン配管のスリーブ、床下点検口周辺など、家の“つなぎ目”です。
目安として、ハツカネズミのような小型種は鉛筆1本程度の隙間でも通ってしまうことがあります。クマネズミやドブネズミのような大型種でも、驚くほど狭い隙間をこじ開けて侵入します。つまり「こんな小さな隙間、まさか…」が“まさか”ではないのです。

放置のリスク:1週間後、1か月後、何が起きる?

1週間後。最初は「物音がする」程度でも、通り道が固定され、フンが同じ場所に増え始めます。キッチンの奥や冷蔵庫裏など、掃除が届きにくい地点から広がるのが厄介です。
1か月後。定着していれば、深夜の行動範囲が広がり、収納内部、食品庫、天井裏へと“生活圏”が拡大します。尿のにおいが壁材や木部に染み、アレルギー症状が出やすくなる方もいます。さらに配線、断熱材、ホース類へのかじりが進むと、漏水・停電・家電故障の引き金にもなり得ます。

そして見落としがちなのが「心理的消耗」です。眠れない、家でリラックスできない、子どもが怖がる。こうなると生活の質が落ち、対策のモチベーションも削られます。だからこそ、今日やるべき“順番”を押さえて、最短で終わらせる。これが現実的な勝ち筋です。

準備編:プロが選ぶ道具と環境づくり(安全と効率を同時に上げる)

まずは安全確保。ネズミ対策は「掃除」ではなく「衛生作業」です

ネズミのフンや尿は、乾くと細かい粉じんになります。ここでやりがちなのが、ほうきでサッと掃く、掃除機で吸う、です。これをすると粉じんが舞い、吸い込むリスクが上がります。
多くのプロは、対策の初動を“湿らせてから回収”に寄せます。つまり、消毒液やアルコールスプレーでしっとりさせ、一定時間おいてから拭き取る。これだけで作業の安全度が変わります。

必須道具:なぜそれが良いのか、100均で代用できる限界はどこか

第一に、使い捨て手袋です。ニトリル手袋が理想ですが、100均の厚手ゴム手袋でも代用できます。ただし、作業後に「どこを触ったか分からない」状態になりやすいので、できれば使い捨てが安心です。
第二に、マスクです。最低でも不織布、できれば密着性の高いタイプが望ましいです。粉じんが気になる場面では、よりフィットするものを選ぶと安心材料になります。
第三に、ヘッドライトまたは強力な懐中電灯です。侵入経路の特定は“光の当て方”がすべてと言っていいほどで、斜めから照らすとフン、擦れ跡、油汚れが浮き上がります。ここは100均ライトでも可能ですが、明るさが足りないと見落としが増えます。
第四に、拭き取り用の使い捨てウエスです。古布でも良いですが、捨てられる量を確保しておくと迷いが減ります。第五に、ゴミ袋(二重)。回収物を二重にし、口をしっかり縛ることで衛生面の事故が減ります。

捕獲と封鎖に必要な道具:プロ視点での“最小セット”

第一に、捕獲用トラップです。選択肢は多いのですが、家庭内で現実的なのは「ばね式(パチン)」「粘着シート」「箱型の捕獲器(生け捕り)」です。毒餌は効く場面もある一方、子ども・ペットの誤食、壁内での死亡による腐敗臭など、家庭内ではリスクも一緒に背負います。
第二に、封鎖材です。ここで重要な考え方があります。発泡ウレタン(いわゆるフォーム)だけで埋めると、噛み破られる可能性が高いです。だから多くのプロは、金属メッシュ(ステンレス系)やスチールウール、銅たわしといった「噛めない芯」を入れ、仕上げにシーリング材やパテで固定します。
第三に、点検用の鏡や小型カメラ(スマホで代用可)です。配管裏は覗き込めないことが多いので、鏡で光を反射させるだけで発見率が上がります。

作業前の養生と換気:面倒でも、ここで失敗すると全部が嫌になります

作業前に床へ新聞紙や使い捨てシートを敷いておくと、回収が一気に楽になります。特にキッチン下や収納内は、拭き取り後のウエスを置く場所がなく混乱しやすいので、「置き場を先に作る」意識が重要です。
また、消毒用アルコールや洗剤を使う場合は換気が大切です。窓を少し開け、換気扇を回し、作業者が頭痛にならない環境を先に確保してください。焦って作業して体調を崩すと、それだけで対策の継続が難しくなります。

実践編:【レベル1】初心者でも可能な初期対応(DIY)

ここからは「まずやる順番」を、実況中継のように細かく書きます。目標は、第一に被害拡大を止める。第二に“住みにくい状態”の土台を作る。第三に次のレベルへつなげる、です。完璧に一日で終わらせなくて構いません。順番どおりに、確実に前進させましょう。

ステップ1:家族とペットを“安全に”遠ざける(追いかけない)

ネズミを見た直後にやることは、捕まえることではありません。まず、子どもやペットを別室へ誘導し、床に落ちたお菓子、ペットフード、水皿などを一時撤去します。
このステップが重要なのは、ネズミが“食べ物のにおい”に引かれて戻ってくるからです。ここで食べ物が残っていると、トラップより先に餌場が勝ちます。つまり、捕獲効率が下がります。

ステップ2:目撃地点を中心に“封じ込め”の動線を作る

具体的には、室内の扉を閉め、ネズミが逃げ込みそうな部屋の入口を減らします。開けっぱなしの収納やクローゼットは一度閉め、隠れ場所を限定します。
ただし、ここで窓を全開にして追い出そうとする方がいますが、ネズミはパニックで予測不能の動きをします。結果として別ルートへ拡散し、後の特定が難しくなることが多いです。最初は「追い出す」より「範囲を狭める」が基本です。

ステップ3:フン・尿の可能性がある場所を“湿らせて”回収する

黒い粒が落ちている場合、まずスプレーで湿らせます。アルコール、除菌スプレー、台所用の薄めた洗剤などで構いません。霧吹きでしっとり濡れる程度にし、5分ほど置いてから、紙やウエスでつまむように回収します。
この「5分」が効きます。すぐ拭くと乾いた粉が舞いがちで、置きすぎると周囲に広がります。ちょうど良い“しっとり時間”を作ると、作業が落ち着きます。回収物は二重袋へ入れ、口を固く縛っておきます。

ステップ4:仮のトラップを“通り道”に置く(餌は焦らず)

ここが初心者がつまずくポイントです。ネズミは警戒心が強く、見慣れない物体を避けることがあります。だから、いきなりド真ん中にトラップを置くより、壁際、家具のふち、冷蔵庫や食器棚の脇など、ネズミが体を擦りながら移動するラインを狙います。
餌は、ピーナッツバター、チョコ、ベーコンなど“匂いが強いもの”が効く場面がありますが、最初から盛りすぎると、餌だけ取られて学習されます。最初は米粒ほど、指先に乗る量で十分です。
また、粘着シートは確かに捕まりますが、捕獲後の処理が精神的にきつくなる方が多いです。自分が処理できる方法を選ぶことも、対策の継続に直結します。

ステップ5:翌朝の“確認ポイント”を決めておく

初動は必ず検証が必要です。翌朝、第一にトラップの反応。第二にフンの増減。第三に足跡や擦れ跡の広がり。これを確認します。
もしフンが増えているのにトラップが無反応なら、置き場所が外れているか、餌場が別にある可能性が高いです。つまり、次はレベル2の「特定と封鎖」へ移ります。

実践編:【レベル2】専用道具を使った本格的な対処法(特定→捕獲→封鎖→衛生)

レベル2の目的は、ネズミを“偶然捕まえる”から“狙って終わらせる”へ格上げすることです。具体的には、侵入経路と通り道を見つけ、捕獲効率を上げ、最後に再侵入を物理的に止めます。ここで重要なのは、封鎖を急ぎすぎないことです。

なぜ封鎖を急ぐと失敗するのか(プロの失敗談)

私が現場で何度も見てきた典型例があります。お客様が「穴を見つけた!」と喜んで、すぐに塞いだ。すると数日後、家の中が静かになった。安心した。ところが1週間後、壁の中から異臭がする。
これは、中に残った個体が出られず壁内で死亡した可能性があるパターンです。つまり「出入り口を塞いだ=解決」ではなく、「出入り口を塞ぐ前に、家の中の個体数を減らす」順番が大切なのです。封鎖は最後の勝ち手。焦るほど、嫌な後始末を引きやすくなります。

ステップ1:行動ルートを「可視化」する(粉・光・におい)

ネズミは壁沿いに動く傾向があります。そこで、夜に懐中電灯を斜めから当て、冷蔵庫裏、流し台下、ガス台下、食器棚の隙間、背面配線部を見ます。油っぽい擦れ跡や、黒い点、かじり跡があれば“ルート確定”に近づきます。
さらに、段ボールの粉、薄く撒いた小麦粉、ベビーパウダーなどを通り道に薄く置くと、足跡がついて動線が見えます。ただし粉を吸い込まないよう、換気とマスクは優先してください。見えた足跡の“向かう先”が、侵入経路候補です。

ステップ2:捕獲の成功率を上げる「置き方」の理屈

ばね式トラップは、壁と平行に置くより、壁に対して直角に、ネズミが通る方向へ“顔を向ける”置き方が有効なことが多いです。ネズミは壁沿いに鼻先で確認しながら進むため、顔の先に誘導しやすいからです。
粘着シートの場合は、1枚だけでは避けられることがあります。シートの横をすり抜けられないよう、物理的に通路を狭める工夫が効きます。ただし、家具を無理に動かして事故を起こすのは本末転倒なので、手の届く範囲で、慎重に。

餌の選び方:匂いより「継続性」

匂いが強い餌は確かに寄せますが、すぐ乾く・溶ける・虫が来ると、別の問題が増えます。多くの家庭では、粘度があり少量で固定できる餌が扱いやすいです。量は少なく、こまめに更新。これが結局、成功率を上げます。

ステップ3:毒餌(殺鼠剤)を使うときの現実的な注意点

毒餌は、家の状況によっては選択肢になります。ただし、家庭内でのリスクも大きい手段です。第一に、子ども・ペットの誤食リスク。第二に、壁内で死亡して腐敗臭が出るリスク。第三に、回収できないことで衛生管理が難しくなるリスクです。
もし使うなら、必ず施錠できるベイトステーション(餌箱)を使い、人やペットが触れない場所へ設置し、設置日と個数を記録し、回収までセットで考えます。逆に言えば、この管理ができないなら、家庭では無理に選ばない方が安全側です。

ステップ4:侵入経路の「塞ぎ方」—噛まれない素材で二重構造にする

塞ぎ方にはコツがあります。まず穴や隙間の周辺を拭いて乾かし、油分や埃を落として接着・固定の効きを上げます。次に、金属メッシュやスチールウールを、隙間にぎゅっと強めに詰めます。この“芯”が重要です。
そのうえで、シーリング材やパテ、場合によってはモルタル系補修材で表面を固めます。発泡フォームは便利ですが、フォームだけだと噛まれやすいので、あくまで補助として使い、芯材を必ず併用します。
エアコン配管のスリーブ周り、キッチン配管の貫通部、換気扇ダクトの周辺は特に見落としが多いので、ライトで照らし、指が入る隙間がないかを確認してください。

ステップ5:衛生の仕上げ—“匂い”を消すと再発率が下がる

ネズミは匂いでルートを学習します。フンを回収しても、尿の匂いが残っていると戻ってくる可能性が上がります。キッチン下の板、巾木の周辺、ゴミ箱の裏など、拭き取りを丁寧に。
さらに、段ボールや紙袋が多い家は要注意です。ネズミにとっては巣材であり、隠れ家です。ここを減らすと“居心地”が下がり、対策が効きやすくなります。

【ケーススタディ】住居環境別の注意点(戸建て vs マンション・アパート)

戸建ての場合:外周環境が“発生源”になりやすい

戸建ては、床下・天井裏・外壁の取り合いなど、点検箇所が多く、侵入経路も複数になりがちです。庭の植え込み、物置、木材の置きっぱなし、放置した果実、コンポストなど、屋外側が“餌場”になると、室内封鎖だけでは押し切れません。
だから戸建ては、室内対策と同時に、屋外のゴミ管理、植栽の整理、物陰の削減をセットにすると勝ちやすいです。

マンション・アパート(賃貸)の場合:個室だけで完結しないことがある

集合住宅では、配管シャフト、共用部、ゴミ置き場、隣室との取り合いが影響することがあります。自室を完璧にしても、隙間が共用部由来なら再発することがあり、その場合は管理会社・大家さんへの相談が現実的です。
また賃貸では、穴埋めの材料や施工が「原状回復」に影響する可能性があります。強力接着、壁材を削る、設備を分解するなどの行為は、後でトラブルになりやすいです。基本は“外せる・剥がせる・痕が残りにくい”方法を優先し、必要なら写真を撮ってから作業し、管理会社へ共有する。この一手間が、心理的にも保険になります。

比較検討:自力 vs プロ依頼の最終判断(境界線を明確に)

ここまでは自分でやってOK/ここからはプロ推奨

自力で進めて良いラインは、第一にフンが局所的で、ルートがある程度絞れること。第二に封鎖が「小規模な隙間の補修」で済むこと。第三に捕獲や衛生処理を心理的に継続できることです。
一方で、プロを強く推奨したいラインは、第一に天井裏・壁内の走行音が継続し、侵入経路が複数疑われる場合。第二に糞尿の範囲が広い、臭気が強い、断熱材が破壊されている可能性がある場合。第三に小さな子どもやペットがいて、毒餌や強い薬剤を避けたいが、確実性も欲しい場合です。
ネズミは「一度で終わる」より「生活を守りながら終わらせる」が大切です。無理をすると疲弊し、対策が中断しがちです。

比較項目DIY(自力)業者依頼(プロ)
費用の目安数千円〜数万円。道具の買い足しが続くと増えやすい数万円〜十数万円以上。規模・建物構造・再発保証の有無で変動
時間調査から検証まで自分の時間が必要。数日〜数週間の管理が前提調査・施工が短期で進むことが多い。労力の大半を任せられる
成功率順番と検証ができれば上がるが、見落としで再発しやすい構造理解と経験で「見落とし」を減らしやすい。再発保証が付く場合も
リスク衛生作業の負担、捕獲後処理、封鎖の順番ミス(壁内死亡など)業者選定の難しさ。説明不足や過剰施工のリスクはゼロではない
向いている人局所的な被害で、観察と検証を丁寧にできる人被害が広い、時間がない、精神的負担が大きい、再発を最短で止めたい人

この表の読み方はシンプルです。あなたが今いちばん困っているのが「お金」ならDIY寄りに傾きます。しかし「時間」「精神的負担」「再発の怖さ」が大きいなら、プロの価値が上がります。
特にネズミは、衛生と封鎖の“抜け”があると同じことを繰り返します。ここで迷う方が多いのですが、迷いの正体は「どこまでやれば十分か分からない」ことです。十分かどうかは、痕跡が止まるかで判断します。フンが増えない、音が消える、トラップ反応がなくなる。これが一定期間続くならDIYでも終えられる可能性が上がります。逆に、痕跡が途切れないなら、早めに軌道修正して損を減らす方が賢いです。

予防とメンテナンス:二度と繰り返さないために(“生活習慣”に落とし込む)

ながら掃除で効くのは「餌場の消滅」と「湿りの管理」

予防の本質は、ネズミにとっての“得”をなくすことです。具体的には、食べ物が出しっぱなし、袋の口が開いている、ペットフードが夜間も置きっぱなし、これらがあると再発しやすくなります。
まず、キッチンでは「最後にシンクを乾かす」を習慣にすると強いです。水滴があるだけで、ネズミにとっては水場になります。寝る前にスポンジで水気を切り、排水口周辺を拭く。これだけで条件が変わります。

点検習慣:月1回、5分でできる“弱点チェック”

月に一度、冷蔵庫の横、食器棚の裏、シンク下の配管周り、玄関の框周辺、換気扇周りをライトで照らしてください。フン、かじり跡、擦れ跡がないかを確認します。
この点検の良いところは、“ゼロの確認”が安心につながることです。ネズミ対策は、いなくなってからも不安が残りがちです。だからこそ、事実で安心を積み上げる仕組みが必要です。

おすすめの予防グッズ:過度に期待せず「補助輪」として使う

忌避剤、超音波装置などは、万能ではありません。環境や個体差で効き方が変わり、慣れが出ることもあります。多くのプロは、これらを“主役”ではなく“補助”として扱います。
主役はあくまで、封鎖と餌場管理です。補助グッズは、「封鎖が完了するまでの間」「屋外からの寄りを減らしたい」など、用途を限定すると使いやすいです。

Q&A:よくある質問とマニアックな疑問(現場で多い悩み)

Q1. フンらしき黒い粒があるけど、本当にネズミ?ゴキブリと見分けるコツは?

ネズミのフンは、粒が比較的一定で、乾くと硬めで、置き場所が“壁沿い”に偏りやすい傾向があります。一方で、虫の糞は散り方や形が異なることがあります。
ただし見分けは難しいので、結論としては「迷ったら衛生作業は同じ」です。湿らせて回収し、周辺に擦れ跡やかじり跡があるかをライトで確認すると、判断材料が増えます。

Q2. 1匹見ただけ。放っておいても出ていきますか?

可能性はありますが、放置はおすすめしません。なぜなら、侵入できたという事実が「再侵入の可能性」を示すからです。
少なくとも、餌場を消し、フンが増えないかを数日観察し、侵入経路の目星だけでも付けておくと、後の損が減ります。

Q3. 粘着シートで捕まえた後、どう処理すべき?

精神的にきつい作業です。無理をしないでください。処理方法は自治体のルールも関わるため、「可燃ごみとして出せるか」「二重袋が必要か」など確認が必要です。
作業としては、手袋とマスクを着け、袋の中でシートを扱えるように準備し、周辺を消毒してから回収すると事故が減ります。難しい場合は、ここからプロに切り替える判断も十分合理的です。

Q4. 天井裏から音がするけど、どこを見ればいい?

まずは音がする部屋の真上だけでなく、天井裏へつながる可能性が高い「配管が集まる場所」を意識します。キッチン、浴室、洗面所は配管が多く、外部とつながる貫通部が集中しがちです。そこから侵入し、天井裏へ回ることがあります。
ただし天井裏に入る作業は転落リスクもあるので、不安があるなら無理をしないのが安全です。

Q5. 超音波グッズは買う価値がありますか?

ゼロではありませんが、「これで終わる」と期待すると裏切られやすいです。理由は、音の届き方が家具や壁で遮られ、ネズミが別ルートへ回避できることがあるからです。
封鎖と餌場管理が主役で、超音波は補助。こう割り切れるなら、試す価値が出ます。

Q6. 子どもやペットがいる家で、特に避けたい対策は?

第一に、毒餌を“むき出し”で置くことです。誤食リスクが高く、最も避けたい手段です。第二に、強い刺激臭の薬剤を換気せずに使うことです。第三に、捕獲後の体液や排泄物を素手で触れることです。
安全側に寄せるなら、施錠できる餌箱、子どもが触れない位置への設置、作業中は別室待機、そして湿らせて回収の徹底が基本になります。

Q7. 捕まえたのに、また音がする。なぜ?

複数個体の可能性があります。また、音の正体がネズミ以外(例えば配管の熱伸縮や別の小動物)である可能性もゼロではありません。
判断は痕跡で行います。フンが増える、かじり跡が新しい、臭気が強まる。これが続くならネズミ対策を継続し、侵入経路が複数ないか再点検します。

Q8. 壁の中から変な臭いがする。どうしたらいい?

このケースは、壁内での死亡や尿の染み込みが疑われます。換気で一時的に紛らわせても根本解決になりにくく、解体や点検が必要になる場合があります。
ここは無理にDIYで追い込まず、専門業者に相談する価値が高い局面です。

Q9. 賃貸だけど、穴を塞いでも大丈夫?

小さな隙間を「剥がせる材料」で塞ぐ程度なら実務上問題になりにくいことが多い一方、壁材を削る、設備を分解する、強力接着で痕が残る施工は原状回復で揉めやすいです。
写真を撮ってから作業し、必要なら管理会社へ共有する。これが賃貸の基本動作です。

Q10. どのくらい「何も出ない」が続けば、終わったと言えますか?

目安として、フンが増えない、音がしない、かじり跡が新規に増えない状態が一定期間続くことが重要です。季節や環境で行動が変わることもあるため、短期で判断しすぎない方が安全側です。
不安が残るなら、点検習慣を月1回入れると、精神的な“再燃”が減ります。

まとめ:ネズミ対策は「追う」より「順番で終わらせる」

ネズミが出たとき、最初に必要なのは根性ではなく手順です。第一に、家族とペットの安全確保と餌場の撤去。第二に、フン・尿の衛生処理は“湿らせて回収”。第三に、通り道へトラップを置き、翌朝に検証。第四に、行動ルートを可視化して捕獲効率を上げ、最後に金属系の芯材を使って封鎖する。
そして、痕跡が止まらない、壁内の匂いが出た、天井裏で継続しているなど、難度が上がったら、プロへ切り替えるのが合理的です。あなたの生活と心の消耗を守ることが最優先です。

ネズミの気配がある家で過ごすのは、本当にしんどいものです。だからこそ、今日できることを一つずつ積み、確実に終わらせましょう。あなたが悪いわけではありません。家の構造上の弱点と、環境条件がたまたま重なっただけのことが多いのです。正しく対処すれば、落ち着ける日常を取り戻せます。

Next Step:読み終わった瞬間にやる「最初の1アクション」

今すぐ、キッチンの床とシンク下をライトで照らし、フンがあればスプレーで湿らせて5分置いてから回収し、二重袋に入れてください。
この1アクションで、衛生リスクと痕跡の拡散を止めながら、次の判断材料(どこに多いか)も手に入ります。そこから順番どおりに進めれば、解決へ近づきます。

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