子ども・ペットがいる家のアリ対策:避けたい成分と工夫

床をハイハイする赤ちゃんがいる。何でも口に入れがちな幼児がいる。犬や猫が、においに反応して床を舐める。そんな家でアリを見つけたときの焦りは、ただの「虫が苦手」という話では終わりません。「薬剤を使ったら健康に影響しない?」「ベイト剤(毒餌)って誤食したら?」「掃除してもまた出る…このまま増えたらどうしよう」。その気持ち、痛いほどわかります。

先に結論を言うと、子ども・ペットがいる家のアリ対策は、“効かせる設計”より“触れさせない設計”が最優先です。つまり、薬剤の種類を選ぶ以前に、手が届かない場所・口が届かない場所・吸い込まない運用に組み替えること。次に、アリの「においの道路(フェロモン)」を消して行動を細くすること。最後に、入口と餌を見直して再発を止めること。この順番で進めるほど、家族の安全と効果を両立しやすくなります。

まずは深刻度を仕分けしましょう。すぐに処置が必要なのは、第一にキッチンの食品・子どものおやつ・ペットフードに群がっている場合です。第二に、短時間で数十匹以上に増え、列が太くなっている場合です。第三に、刺されて腫れが強い、息苦しさやじんましんのような反応が出るなど体調変化が疑われる場合です。第四に、もし赤っぽい小さなアリが集団で刺す、刺した跡がひどく痛むなど「いつもと違う」挙動がある場合は、無理に自己判断せず医療機関や自治体等へ相談する方が安心です。

一方で落ち着いて対処できるのは、列が限定的で、掃除と隔離で生活圏を守りながら、入口と餌を段階的に潰せるケースです。この記事では、アリが増えるメカニズムから、避けたい成分と安全な使い分け、レベル別の具体手順、住居環境で変わる注意点、そして自力かプロかの明確な境界線まで、まるごと網羅します。

※この記事は、住まい・生活トラブル分野の専門的知見を持つライターが、製品仕様や一般的な施工基準に基づき執筆しました。状況により専門業者の判断が必要な場合があります。

目次

トラブルのメカニズム解剖:子ども・ペット家庭でアリが「止まりにくい」理由

家の中のアリは、いきなり大軍で侵入するより、まず少数の探索アリが入り込みます。そして、おやつの食べこぼし、調味料の微量な付着、ペットフードの粉、シンク周りの水滴などを見つけると、仲間に伝えるためのフェロモン(におい)を床や壁際に残しながら戻ります。次の個体は、そのにおいを辿り、同じ道を歩く。これがいわゆる“においの道路”です。

子ども・ペットがいる家は、生活が活発なぶん、微量の「餌になりうるもの」が発生しやすい傾向があります。例えば、子どもの手についた甘い飲み物のしずく、テーブル下のビスケット粉、ペットが食べた後の皿の周りに飛んだ粒。大人の目には「掃除したつもり」でも、アリの嗅覚には“補給基地”に見えることがあります。だから、一般家庭よりも道路が育ちやすく、止めにくいのです。

さらに厄介:アリは「どこで増えるか」が見えにくい

アリの本体は、床を歩いている個体ではありません。多くのケースで、屋外の巣、建物基礎の隙間、壁の中、ベランダの鉢の下、配管周りなど、目に見えない場所に巣があります。室内に見えるのは、巣と家を結ぶ“運び屋”の一部です。つまり、見えているアリを減らしても、道路が残り、餌の供給が続けば、別の運び屋がまた来ます。

放置のリスク:1週間後はルート分散、1ヶ月後は「習慣化」してストレスが増える

放置すると、道路は太くなり、枝道が増えます。1週間後には、掃除を避けるように家具裏や家電裏へ迂回し、「また別の場所に出た」と感じることが増えやすいです。さらに、子どもやペットの行動範囲が広い家庭ほど、道路の起点が増え、対策が散りやすくなります。

1ヶ月後には、アリが「この家は補給できる」と学習した状態になりやすいです。たとえ一度減っても、雨の日や気温の変化で再発し、家族の緊張が続きます。特に子ども家庭では、床の衛生不安が増えるため、早めに“道路を消す→入口を絞る→供給を減らす”を回す価値が大きいです。

プロが選ぶ道具と環境づくり:子ども・ペット家庭は「隔離・誤食防止・吸入回避」が設計図

安全に対策するには、道具以上に段取りが重要です。薬剤を“使うかどうか”ではなく、まず触れさせない構造を作る。それができてから、必要最小限で使う。ここを守るだけで、事故リスクは大きく下がります。

必須道具:家庭にあるもので8割は止められる

第一に、中性洗剤とぬるま湯です。アリの道路は、糖分・油分・埃が混ざった膜になりやすく、水だけでは落ちにくいことがあります。中性洗剤は脱脂に向き、子ども家庭でも使いやすい代表選手です。第二に、スプレーボトルです。水と洗剤を薄めて噴霧すれば、床をびしょびしょにせずに道路を狙えます。

第三に、マイクロファイバークロスまたはキッチンペーパーです。最後の乾拭きまで行うため、吸水性が重要です。第四に、掃除機(できればノズルが細いもの)です。目に見える個体を回収し、潰してにおいを残す行為を減らします。第五に、ベビーゲートやペットゲート、または段ボールで作る簡易バリケードです。対策の失敗は、作業中に子どもが突入したり、ペットが舐めたりして起こりがちなので、隔離は道具と同じくらい重要です。

あると強い道具:100均で代用できる物、できない物

すき間を“仮に塞ぐ”ためのマスキングテープは、100均でも使えます。ただし、粘着が強すぎるものは壁紙や床に糊残りを起こしやすいので、「弱粘着」寄りのものを選ぶと安心です。一方で、子ども・ペット家庭で本気で役立つのは、密閉できる保存容器ペットフードの保管ケースです。ここは安物でも代用できますが、フタの密閉性で結果が変わるため、可能ならしっかり閉まるものを選びたいところです。

薬剤を使う場合に重要なのは、子どもが開けられない、ペットが噛み割れない“ケース”です。市販のベイト剤でも、置き方次第で危険になります。簡易でもよいので、触れない運用を作れるかが勝負です。

作業前の安全確保:換気より先に「隔離」を完成させる

作業前に、子どもは別室へ移動し、ペットはケージやサークル内へ移します。移動できない場合は、作業エリアを玄関マットや段ボールで区切り、近寄れないようにします。次に、床に落ちたおもちゃやペットの玩具を一時的に退避し、誤って薬剤が付着するリスクを減らします。薬剤を使わない場合でも、道路の洗剤拭きで床が滑りやすくなるため、転倒防止の意味でも隔離は必須です。

避けたい成分と工夫:子ども・ペット家庭で“安易に選ばない”ための判断軸

ここは誤解されやすいので、丁寧に言います。「この成分は絶対ダメ」と断定できる場面は多くありません。理由は、濃度・剤型・使用量・使用場所・換気・拭き取り・個体差でリスクが変わるからです。したがって、この記事では“避けたい状況”“扱うならこう工夫する”を軸に整理します。最終的には製品ラベルの注意事項を守り、心配が強い場合は小児科や獣医師へ相談するのが安全です。

避けたい第一群:空中に広がる剤型(エアゾール・くん煙・くん蒸)は優先度を下げる

子どもやペットは、床に近い位置で呼吸し、手足で接触します。したがって、空中に薬剤を拡散させるタイプは、吸入・付着のリスクが相対的に上がります。特に、ハイハイ期の赤ちゃんや、床を舐める癖のある犬がいる家庭では、意味なく広範囲に拡散させるメリットより、管理の難しさが勝ちやすいです。

「一気に一網打尽にしたい」気持ちはわかります。しかしアリの場合、巣が室外や壁内にあると、室内をリセットしても再侵入する可能性があります。つまり、拡散剤型の負担に見合うリターンが出にくいことがある。だから、子ども・ペット家庭では、くん煙剤は最初の選択肢にしない方が失敗しにくい、という考え方が成り立ちます。

避けたい第二群:強い溶剤や刺激臭が残りやすい製品は生活導線と相性が悪い

床・巾木・キッチン周りに使う製品の中には、溶剤が強く、拭き取りが不十分だと臭いが残るものがあります。大人は我慢できても、子どもは気分が悪くなったり、ペットが異常に気にして舐めたりすることがあります。結果として、対策が「安全運用」に乗らず、使い方が雑になりやすい。子ども・ペット家庭では、臭いの強さは“効き目”と同じくらい重要な評価軸です。

避けたい第三群:粉剤・粒剤を室内床に撒く運用は誤食・吸入のリスクが上がる

粉や粒は、目に見えるようで見えません。子どもの指先、ペットの肉球、静電気でくっついた埃に混ざり、想定外に拡散します。さらに、掃除機やモップで舞い上がることもあります。屋外の外周対策で使う場面はありますが、子ども・ペット家庭の室内床に直接撒く運用は、基本的に優先度を下げた方が無難です。

見落としがち:アロマ・精油は「天然だから安全」とは限らない

ネットで見かける「ハッカ油で虫よけ」「ティーツリーで撃退」などの民間療法は、子ども・ペット家庭では注意が必要です。特に猫は精油成分に弱いケースがあり、犬でも体質によって刺激になることがあります。天然=安全ではありません。気軽に床やカーテンへ噴霧すると、舐めたり吸い込んだりする経路が増えます。どうしても香りを使いたい場合でも、ペットの種類や体質によっては避けた方がよいことがあるため、慎重な判断が必要です。

じゃあ何が比較的使いやすい?「閉じ込める」発想のベイト剤と、薬剤を使わない設計

子ども・ペット家庭で現実的になりやすいのは、第一に洗剤拭きと物理回収で道路を消す方法。第二に、入口を塞いで侵入を細くする方法。第三に、どうしても薬剤が必要なら、触れない場所に“閉じ込めて”使えるベイト剤(容器入り)を選ぶ方法です。ただし、ベイト剤は“甘い匂い”で誘引するため、むしろ子どもやペットが興味を示すことがあります。だからこそ、置き方と隔離が最重要です。

【レベル1】初心者でも可能な初期対応(DIY):薬剤なしで「今すぐ安全に」止める

レベル1のゴールは、子ども・ペットの生活圏を守りながら、アリの道路を断ち切り、入口のヒントを掴むことです。焦って殺虫剤を広範囲に撒くと、アリが散って道路が増えたり、床に残留して舐めるリスクが上がったりします。まずは“安全設計で勝つ”のが近道です。

実況中継:0〜10分でやること(隔離→退避→回収→洗剤拭き→乾拭き)

最初の1分で、子どもとペットを別室へ移動します。移動が難しければ、段ボールで通せんぼを作り、作業ポイントまで近づけないようにします。次の2分で、アリが向かっている食べ物やペットフードを密閉して撤去します。お菓子の袋を縛るだけでも効果がありますが、可能ならフタ付き容器に入れます。

次の2分で、床のアリを掃除機で回収します。潰すと匂いが残り、道路が強化されることがあるため、回収が無難です。掃除機の中が気になる場合は、紙パック式なら袋ごと交換しやすいですし、サイクロン式なら回収後にゴミをすぐ密閉して捨てます。

次の5分で、道路を消します。スプレーボトルにぬるま湯を入れ、中性洗剤を数滴だけ加えて軽く振ります。列があった線の上だけでなく、左右にそれぞれ10cmずつ広げ、帯状に拭きます。ここが重要です。線だけだと、端に残った匂いを辿って復活しやすいからです。最後に水拭き、そして乾拭きまで行い、床が“さらさら”になる状態を作ります。

入口探しは「2分だけ」:ライトで壁際を照らし、消える点をマーキング

洗剤拭きが終わったら、スマホのライトで壁際を斜めに照らし、アリがどこへ消えるかを2分だけ見ます。消える点があれば、マスキングテープで小さく印を付けます。ここで長時間追いかけると、疲れて対策が散ります。まずは“候補を作る”だけで十分です。

よくある失敗:消毒用アルコールを大量噴霧して床が白くなる

「とにかく殺したい」で起こりがちなのが、アルコールの大量噴霧です。床材によっては白化したり、ワックスがムラになったりします。さらに引火性もあります。ピンポイントなら役立つ場面もありますが、子ども・ペット家庭の床面では、まず洗剤拭きで道路を消す方が安全性と再現性が高いです。

【レベル2】専用道具を使った本格的な対処法:ベイト剤を「安全に封じ込め」入口を「最小限で塞ぐ」

レベル1で落ち着かない場合、同じ場所に毎日出る場合、夜間にキッチンで増える場合は、レベル2に進みます。ここからは、子ども・ペット家庭ならではの“安全運用”が鍵になります。効く薬でも、触れたら負けです。触れない設計ができるなら、選択肢は広がります。

ベイト剤(置き型)の安全運用:置き場所は「背面」「高所」「固定」の三原則

ベイト剤は、運び屋が巣へ持ち帰ることで根本に効かせる発想の製品が多く、理屈としてはアリに向いています。ただし子ども・ペット家庭では置き方がすべてです。第一に、冷蔵庫や食器棚の背面など、手が届かない場所に置く。第二に、可能ならシンク下の奥など、子どもが入れない収納内部に置く。第三に、両面テープや養生テープで“床に固定せず”、ケースに入れて動かないよう固定する。ここまでやると、誤って蹴って転がる事故が減ります。

特に犬や猫は、甘い匂いに反応して噛むことがあります。ベイト容器を噛み割れば危険です。そこでプロがよくやる工夫として、ベイト容器を小さなプラスチックケースに入れ、側面にアリが通れる程度の小さな隙間だけを残し、ケースごと家具裏へ置く方法があります。目的は「演出」ではなく、子どもやペットの接触を物理的に遮断することです。

設置直後に増えたように見える理由:それは“効いている途中”かもしれない

ベイト剤は誘引する仕組みのため、設置直後にアリが集まって見えることがあります。ここで慌てて撤去すると、巣に届く前に終わります。もちろん、子どもやペットの安全が確保できている前提ですが、設置後は半日〜1日は近づけない運用を徹底し、数日スパンで減少傾向を見る方が成功しやすいです。

スプレーを使うなら:子ども・ペット家庭は「点」で使い、必ず拭き取りまで

即効性が必要で、ピンポイントに使うならスプレーが役立つことがあります。ただし床全面や空間へ撒く使い方は避け、入口候補や隠れ場所の“点”に限ります。使用後は、乾いた布で拭き取り、さらに水拭きで仕上げます。ここを省くと、ペットが残留を舐める経路が生まれます。スプレーは“使った瞬間”より、“使った後の床”が勝負です。

入口封鎖:子どもが剥がせない、ペットが齧れない「施工」より「優先順位」

入口を全部塞ぐのは現実的ではありません。だから優先順位をつけます。最優先は、キッチンの配管周り、窓サッシのレール、玄関ドア下の隙間など、アリが使いやすく、なおかつ子ども・ペットの生活圏に直結する場所です。塞ぐ材料は、はがせるパテや、糊残りしにくいすき間テープが扱いやすい傾向があります。

ただし、子どもはシール剥がしの名人です。貼った端を見つけると剥がします。ペットは端を噛みます。そこで、塞ぐ場所は“見える場所”より、“見えにくい場所”から先に攻めるのがコツです。例えば、シンク下の奥、冷蔵庫背面、家具の裏。目立つ場所は、最後に必要最小限で。

独自ノウハウ:ベビー用コンセントカバーが「配管周りの仮ガード」に化ける

これは現場の知恵ですが、ベビー用のコンセントカバーや、ケーブル整理のカバーは、アリの通り道が“線状”で見つかったときの仮ガードとして役立つことがあります。目的は完全密閉ではなく、子どもの指が入らないようにしつつ、アリのルートを一時的に遮ること。家にあるもので安全に試せることが、子ども家庭では大きな価値になります。

失敗談:ベイト剤を床に直置き→犬が咥えて逃走、追いかけて大惨事寸前

実際に起こりやすい事故です。置き型だから安心、と思って床の隅に置いたら、匂いに反応した犬が咥えて走り去る。追いかける大人、泣く子ども、転がるベイト。最悪のシナリオです。この失敗から言えるのは、子ども・ペット家庭では「製品の種類」より「運用」がすべて、ということです。置くなら、触れない場所、固定、ケース化。ここを省くと、対策が事故になります。

【ケーススタディ】住居環境別の注意点:戸建てと集合住宅で“安全な勝ち方”が違う

戸建て:屋外由来が多い分、室内を安全運用しつつ「外の圧」を下げる

戸建ては、庭・植栽・基礎周り・物置など屋外の巣から侵入するケースが多くなりがちです。屋外対策には粒剤などもありますが、子ども・ペット家庭では散布範囲と誤食リスクを考える必要があります。ここでのコツは、屋外で薬剤を強く使うより先に、落ち葉や段ボールなど“巣になりやすい物”を減らし、基礎周りの湿気を減らし、玄関や窓の隙間を整えることです。薬剤に頼らず圧を下げる方向は、子ども・ペット家庭と相性が良いです。

マンション・アパート:配管・共用部由来を疑い、早めに「記録」を持って相談

集合住宅では、配管スペースや共用廊下側から侵入することがあります。この場合、あなたの部屋だけで頑張っても限界が出ることがあります。そこで、いつ、どこで、どのくらい、どちらへ向かう列かを簡単に記録し、管理会社へ共有すると話が進みやすいです。子ども・ペットがいることも伝えると、薬剤選定や作業段取りを配慮してもらえる場合があります。

自力 vs プロ依頼の最終判断:子ども・ペット家庭は「安全運用が維持できるか」で線引きする

アリ対策で迷うのは、「自分でやれるか」より「安全を守りながら続けられるか」です。子どもが急に動線を変える。ペットが予想外の場所を舐める。こうした家庭では、運用の難易度が高くなります。

ここまでは自分でやってOK:安全に隔離でき、再発が弱まる兆しがある

洗剤拭きで道路が消える。食品やペットフード管理で列が細くなる。入口候補が絞れて、触れない場所へベイトを安全に置ける。こうした“収束の兆し”が見えるなら、自力で十分戦える可能性が高いです。ポイントは、対策が毎日5分で回る形になっていることです。

これ以上はプロ:再発が速い、複数ルート、壁内疑い、そして「隔離が破綻」する

掃除しても翌日に太い列が復活する。キッチン以外にも拡散する。壁際から湧くように出る。あるいは、子どもが作業エリアに入ってしまう、ペットが薬剤やテープを舐めるなど、隔離が維持できない。こうした状況では、無理に自己対応を続けるより、専門業者の調査や建物側の対応へ切り替えた方が安全です。

比較項目自力(子ども・ペット配慮)プロ・管理会社(相談含む)
安全管理隔離と置き方次第で成立。運用が崩れるとリスク増薬剤選定や施工位置を状況に合わせやすい
効果の出方道路消去と供給断で徐々に収束。巣が外だと再発あり侵入経路や巣の推定が早く、再発ループを断ちやすい
家庭の負担毎日の小さなルーティンが必要。忙しいと崩れやすい短期間で結果が出やすいが、調整や立ち会いが必要な場合も
向いている状況軽度〜中度、単一ルート、隔離ができる大量・再発が速い・複数ルート・壁内疑い・隔離が破綻

表のポイントは、費用よりも安全管理の継続性です。子ども・ペット家庭では、対策が「一回で終わる」ことは少なく、数日かけて収束させる設計が必要になります。その数日間、安全運用を維持できるなら自力で十分。維持できないなら、早めにプロへ切り替える方が結果的に安心です。

二度と繰り返さないために:再発を断つ生活の見直しポイント(子ども・ペット家庭版)

予防は、完璧な掃除ではなく“補給できない家”に近づけることです。子ども家庭でもできる、現実的な工夫に落とし込みます。

食べこぼし対策:掃除の頻度より「場所の固定」が効く

おやつを家中で食べると、補給ポイントが増えます。そこで、食べる場所をテーブル周りなど一箇所に寄せ、食後にその周辺だけを拭く運用にすると、負担が小さく効果が出やすいです。完璧に家全体を掃除するより、「ここだけは毎回拭く」を作る方が続きます。

ペットフードの管理:出しっぱなしをやめ、器の周り1分だけ拭く

ペットフードは、アリにとって栄養の宝庫になりやすいです。出しっぱなしをやめ、食べ終わったら器を下げる。難しければ、器の周りだけでも1分拭く。さらに、フード袋は密閉容器に入れる。これだけで、キッチンの道路が弱まることがあります。

水回り:水滴を残さないだけで「夜の侵入」が減ることがある

夜にアリが増える家庭は、水が原因のことがあります。シンクの縁、排水口周り、ペットの水飲み場のこぼれ。寝る前にキッチンと水飲み場の周りをサッと拭くと、夜間の補給が減り、活動が鈍ることがあります。地味ですが、子ども・ペット家庭には安全で強力な一手です。

玄関・窓の弱点:ドア下のすき間とサッシの砂は“無料の侵入口”

外から来るアリは、玄関ドア下のわずかなすき間や、サッシレールに溜まった砂埃を足場にします。週に一度、玄関と窓のレールを掃除機で吸い、固く絞った布で拭く。これだけで入口が減り、道路が作られにくくなります。

Q&A:よくある質問とマニアックな疑問(子ども・ペット家庭向け)

Q1. 子どもが床を舐めます。殺虫剤は一切使わない方がいい?

不安が強い場合、まずは洗剤拭き、食品管理、入口の仮封鎖など、薬剤を使わない設計でかなりのケースは改善が期待できます。薬剤を使うとしても、床に広範囲に残る運用は避け、触れない場所に閉じ込める形(ケース化したベイトなど)へ寄せると安全性が上がります。迷ったら、小児科や専門家・管理会社へ相談するのが安心です。

Q2. ペットがベイト剤を誤食したらどうすれば?

誤食の可能性がある場合は、製品名・成分表記・摂取量の目安を控え、速やかに獣医師へ連絡してください。家庭での自己判断は危険になり得ます。だからこそ、設置前に「触れない・噛めない」運用を作り、誤食の経路をゼロに近づけるのが最重要です。

Q3. “天然成分”の虫よけなら安全ですか?

天然=安全とは限りません。特に精油(アロマ)系は、ペットの種類や体質によって負担になることがあります。香りで追い出す発想は、子ども・ペット家庭では管理が難しくなりやすいので、まずは洗剤拭き・密閉・封鎖のように、影響が読みやすい対策から進める方が安全です。

Q4. アリがいる場所に熱湯をかけてもいい?

屋外の巣に対しては効果を感じる場面もありますが、室内では床材や配管、やけどのリスクがあり、子ども家庭では特に危険です。室内は洗剤拭きと回収、入口の絞り込みの方が安全で再現性も高いです。

Q5. 何度拭いても戻るのはなぜ?

道路が“油膜”として残っている、または入口と餌が残っている可能性があります。水拭きだけで満足せず、中性洗剤で脱脂し、最後に乾拭きまで行うと戻り方が鈍ることがあります。同時に、ペットフードやおやつの粉など、供給がどこかに残っていないかをセットで見直すと、収束しやすくなります。

Q6. どの部屋から来ているか分かりません

入口が分からないときは、道路を消したあとに2分観察して「消える点」を探し、マスキングテープで印を付けます。次に、その候補を数か所だけ仮封鎖して半日観察し、交通量が落ちたところを本封鎖へ移します。全部を一気にやらず、少数の候補で回す方が、子ども家庭でも管理しやすいです。

Q7. 赤ちゃんが寝ている間に燻煙剤を使えば安全?

空間に拡散する剤型は、付着・吸入の管理が難しく、寝具や床への残留も気になるところです。子ども・ペット家庭では優先度を下げ、まずは道路消去・供給断・封鎖・閉じ込め型ベイトを検討する方が、事故リスクを下げやすいです。どうしても検討する場合は、製品の注意事項を厳守し、換気や拭き取りまで含めて実行可能か慎重に判断してください。

Q8. 乳幼児がいる家でもプロに頼むと薬剤を使われませんか?

業者によりますが、乳幼児やペットがいることを事前に伝えると、薬剤の種類や施工位置、作業後の養生・換気などを配慮してくれることがあります。むしろ、自己流で広範囲に撒いてしまうより、限定施工で管理できる形にする方が安全な場合もあります。不安は遠慮なく伝えるのが大切です。

Q9. 予防は毎日やらないとダメ?

毎日完璧にやる必要はありません。大事なのは、補給ポイントを増やさないことです。おやつの場所を固定して、そこだけ拭く。ペットフードを下げる。水滴だけ拭く。こうした“小さいけれど効く”ルーティンなら続きます。続く形にすることが、最も強い予防です。

まとめ:子ども・ペット家庭のアリ対策は「触れさせない設計」+「道路消去」+「供給断」で勝つ

子ども・ペットがいる家では、アリ対策の基準が変わります。効き目だけで選ぶのではなく、第一に隔離を作り、触れない運用を完成させる。第二に中性洗剤で道路を帯状に拭き、乾拭きまでして再形成を止める。第三に餌と水の供給を減らし、入口を最小限で塞ぐ。薬剤を使うなら、空間に拡散するタイプや床撒き運用を優先度低にし、閉じ込められる形で最小限に。これが、安心と効果を両立させる王道です。

Next Stepとして、読み終わった今すぐやる最初の1アクションを提示します。まずは、アリの列があった床を中性洗剤の薄め液で左右10cmずつ広げて拭き、最後に乾拭きまで終わらせてください。床がさらさらに戻ったら、2分だけ壁際を観察し、消える点に印を付ける。ここまでできると、対策が「怖い」から「設計できる」に変わります。

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