賃貸でもできる蚊対策:原状回復を意識した予防と駆除

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刺されて眠れない。でも「賃貸だから何もできない」とは限りません

夜、電気を消した瞬間に耳元で「ぷ〜ん」。 立ち上がって探しても見つからないのに、布団に戻ると刺される。 しかも賃貸だと「壁に何か貼ったらまずい?」「薬剤で部屋を汚したら原状回復で揉める?」と、不安が二重になります。 その気持ち、痛いほどわかります。

結論から言うと、賃貸でも蚊対策は十分可能です。 ただし、戸建てのように自由に改造できないぶん、原状回復と管理規約を前提にした“設計”が必要です。 置き型やスプレー、燻煙剤などの道具は、使い方を間違えると「効かない」「においが残る」「壁紙が汚れる」「近隣と揉める」という二次トラブルが起きやすい。 逆に、順番と条件さえ守れば、短期で体感を落とせる可能性が高いです。

この記事では、蚊が増えるメカニズムから、賃貸でやってよい範囲・避けたい行為、道具の選び方、レベル別の駆除手順、そして管理会社やプロに相談すべきラインまで、教科書レベルでまとめました。 読み終えたときに「うちはこの原因で、今日はこの順番でやる」が決まる状態がゴールです。

最初に分けます:すぐに処置が必要なケース/落ち着いて対処できるケース

第一に、すぐに処置が必要なケースです。 毎晩のように室内で蚊が出て寝不足になっている、家族が複数人刺されている、刺されると腫れが強い体質、乳幼児や高齢者がいてかゆみが生活に直結している。 この場合は「今夜の被害停止」と「再侵入の減少」を同時に進めた方が、結果的に早く楽になります。

第二に、落ち着いて対処できるケースです。 たまに見かける程度、窓を開けた日だけ出る、ベランダに多い気がするが室内は軽い。 この場合は、侵入経路と発生源の見直しを優先し、薬剤は補助として使う方が、コストも手間も最小になりやすいです。

※この記事は、住まい・生活トラブル分野の専門的知見を持つライターが、製品仕様や一般的な施工基準に基づき執筆しました。状況により専門業者の判断が必要な場合があります。

基礎知識(トラブルのメカニズム解剖):賃貸の蚊トラブルは「侵入の継続」と「共用部要因」が絡みやすい

蚊はどこから来る?賃貸で多い侵入ルートは「網戸の隙間」「玄関の開閉」「給気口・換気」の三つ

蚊の侵入は、基本的に“どこかが開いている”ことで起きます。 賃貸で特に多いのは、網戸の閉め方や建付けによる隙間です。 たとえば、窓を少し開けて網戸にしているつもりでも、サッシの構造上、隙間が生まれる配置があります。 これは住人の落ち度ではなく、構造と使い方の組み合わせです。 だからこそ「なぜ入るのか」を理解して対策すると、最小の工夫で体感が変わります。

次に、玄関の開閉です。 共用廊下の照明に虫が集まりやすい建物では、玄関前に蚊が待機しやすく、開けた瞬間にスッと入ります。 「窓を開けていないのに出る」と感じる人の一部は、玄関が入口になっている可能性があります。

そして、給気口・換気です。 24時間換気や給気口は、快適さのために必要ですが、フィルターの目が粗い、ズレている、周囲に隙間があると、虫が入りやすいことがあります。 ただし、ここは“塞げばOK”ではありません。 換気を止めると結露や空気環境の問題が出る可能性があるため、賃貸は「通すけど通さない」の発想で、フィルター運用を整えるのが現実的です。

蚊が増える条件は「水・温度・日陰・休憩場所」。ただし賃貸は“屋外の発生源”が自宅外にあることも多い

蚊は水辺で増えます。 植木鉢の受け皿、ベランダの排水口、ジョウロやバケツなどの“動かない水”が典型です。 ここまでは戸建ても同じですが、賃貸では自分のベランダの外側、つまり共用部の植栽や敷地の排水、近隣の水たまりが影響することがあります。 その場合、家の中で蚊が「増えた」と感じる正体は、室内で繁殖というより、外で増えた蚊が侵入し続ける状態になっている可能性が高いです。

放置のリスク:1週間後は睡眠の質が落ち、1か月後に「薬剤疲れ」と「原状回復不安」がセットで重くなる

1週間放置すると、刺される回数が増え、掻き壊しや肌荒れが起きやすくなります。 さらに、夜中に起きて蚊を探す時間が増えると、翌日の疲労が蓄積します。 蚊は小さいのに、生活を大きく削ります。

1か月放置すると「また出た」というストレスが習慣化し、効果が不明な薬剤やグッズを買い足しやすくなります。 賃貸ではこれに「壁紙が汚れたらどうしよう」「火災報知器が鳴ったらどうしよう」という不安が上乗せされ、対策そのものが怖くなりやすい。 だから、最初に“賃貸用の安全手順”を固め、短期で落ち着かせるのが正攻法です。

準備編(プロが選ぶ道具と環境づくり):賃貸は「汚さない」「貼らない」「塞ぎすぎない」が三原則

必須道具:なぜ必要か、100均で代用できるか(原状回復目線で選ぶ)

第一に、ライトです。 蚊は壁と天井の境目、カーテン裏、家具の陰などに止まりやすいので、ライトで斜めから照らすと見つけやすい。 これはスマホライトで代用できますが、手が塞がるのが気になるなら、ヘッドライトが作業効率を上げます。

第二に、マスキングテープと養生テープです。 賃貸ではガムテープや強粘着テープは、壁紙を傷めるリスクが上がります。 まずはマスキングテープで仮止めし、必要なら“剥がせる養生テープ”に移行する。 これは原状回復で揉めないための保険になります。 100均でも揃いますが、粘着が強すぎないタイプを選ぶと安心です。

第三に、網戸補修シートと隙間テープです。 網戸の小さな穴は、刺される実感につながります。 補修シートは貼る面積が小さく、交換もしやすい。 隙間テープはサッシやドアの微小な隙間に効くことがありますが、貼る前に必ず目立たない場所で試し、糊残りが出ないタイプを選びます。

第四に、給気口フィルター(専用品または互換品)です。 ここは塞ぎたい気持ちが強くなりますが、換気を止めると結露やカビのリスクが上がります。 「目を細かくして通気は確保する」運用が、安全・快適・原状回復のバランスを取りやすいです。 100均の不織布で代用する人もいますが、目詰まりしやすい素材は換気能力を落とす可能性があるため、交換頻度まで含めて運用できるかがポイントです。

専用道具(蚊対策三兄弟):置き型・スプレー・燻煙剤の役割を賃貸仕様に翻訳する

置き型は、寝室やリビングなど“被害が出る場所”を守る道具です。 スプレーは、今いる蚊を落とす、または入口を強化する道具です。 燻煙剤は、部屋全体をリセットする道具ですが、賃貸では管理規約・火災報知器・近隣配慮が絡むため、使う前の段取りが必須です。 つまり、賃貸での基本は、置き型と運用改善を主役にし、スプレーを補助、燻煙剤は条件が揃ったときの“カード”として扱う設計が失敗しにくいです。

安全確保:作業前の養生と換気、そして「戻すタイミング」を先に決める

薬剤を使う前に、換気の動線を確保します。 窓を開けるなら網戸の状態を先に整え、虫が追加で入らないようにします。 スプレーや燻煙剤を使う場合は、噴霧後・使用後の待機時間、換気時間、拭き取り範囲を、実行前に段取りします。 ここを曖昧にすると「いつ窓を開ける?」「どこを拭く?」で迷い、結果として不快さだけが残りやすいです。

実践編・レベル別解決策:賃貸で効かせるコツは「今夜の被害停止」と「再侵入の減少」を同時に回すこと

【レベル1】初心者でも可能な初期対応(DIY):今夜の刺されを止めつつ、原状回復リスクが低い方法から攻める

レベル1の最短ルート:風で守る→捕獲→入口の仮塞ぎ→置き型で守る

まず、扇風機やサーキュレーターをベッド方向に向け、風を作ります。 蚊は強い風が苦手で、これだけで刺されにくくなることがあります。 ここで大切なのは「探す前に守る」ことです。 守れれば落ち着いて次の動作ができます。

次に、ライトで壁と天井の境目、カーテン裏、クローゼット扉の裏など、蚊が休みやすい場所を順に照らします。 叩き潰すと壁紙に跡が残ることがあるため、吸引式や粘着、電撃ラケットなど“潰さない捕獲”が賃貸向きです。 捕獲できたら、そこで終わりにしません。 翌日また出るのは、侵入口が残っている合図です。

そこで、網戸の隙間を確認します。 夜に部屋側からライトを当てると、端の隙間が意外と見えます。 怪しい箇所は、マスキングテープで仮に塞ぎます。 この仮塞ぎは“原因特定”でもあります。 翌日刺されなくなったら、そこが弱点である可能性が高いです。

最後に、置き型で寝室を守ります。 置き型の役割は「今いる蚊を瞬殺」ではなく、刺されにくい空間を継続的に作ることです。 したがって、寝室やリビングなど、滞在時間が長く被害が出る場所を優先すると、満足度が上がりやすいです。

賃貸の“あるある”失敗:窓の開け方が原因で、網戸の外側に蚊を招いている

賃貸でよくあるのが、窓の開け方によって網戸の隙間が生まれるケースです。 サッシの構造上、網戸を閉めていても、窓ガラスの位置がずれていると、外とつながる隙間ができることがあります。 「網戸にしているのに入る」というときは、まず窓の開閉位置を変えて検証すると、原因が急に見えることがあります。 こうした構造は建物ごとに違うため、正解を断定せず、仮テープで塞いで体感を観察するのが安全です。

レベル1でやってはいけないこと:強粘着テープ直貼り、壁紙に直接のスプレー濃噴霧、焦って燻煙剤

賃貸で避けたいのは、強粘着テープを壁紙に直貼りすることです。 剥がしたときに表面がめくれたり、糊が残ったりすると、原状回復のトラブルになりやすい。 また、スプレーを壁紙やカーテンに近距離で濃く噴霧すると、シミや変色の可能性が出ます。 そして、焦って燻煙剤を焚くと、火災報知器や近隣へのにおいで“蚊より大きい問題”に発展することがあります。 まずは低リスクの手段から、順番に積み上げるのが賃貸の鉄則です。

【レベル2】専用道具を使った本格的な対処法:置き型・スプレー・燻煙剤を「賃貸運用」に落とし込む

置き型の本格運用:設置場所は「効き」より先に「安全・安定・原状回復」

置き型は賃貸で扱いやすい反面、床置きすると転倒・誤操作のリスクが増えます。 可能なら、手が届きにくい棚の上、倒れにくい位置、コードを引っ張れない位置を選びます。 また、香りや刺激が気になる場合は、寝室よりリビングで試運転し、違和感が少ない運用を探す方が安全です。 いきなり寝室で使って眠れない、という本末転倒を避けられます。

置き型で重要なのは、24時間で体感を評価することです。 具体的には「朝起きたとき刺され跡が増えていないか」「夜に羽音を聞く頻度が減ったか」です。 ここで改善があるなら、置き型は役割を果たしています。 それでも蚊が出るなら、侵入口が残っている可能性が高いので、追加購入より入口対策へ向けた方が合理的です。

スプレーの本格運用:空間用と入口用を混同しない。賃貸は「素材」を必ず意識する

スプレーは大きく、空間用と入口(網戸・玄関周り)用で役割が違います。 空間用は、噴霧後に一定時間閉めて効かせ、換気する流れが前提です。 入口用は、侵入経路になりやすい場所に噴霧して、通りにくくする発想です。 ここを混ぜると「効いている気がしない」が起きやすいです。

賃貸で特に意識したいのは素材です。 壁紙、木部、塗装面、カーテン、家具など、素材によってはシミや変色の可能性があります。 だから、目立たない場所で試す、近距離で濃噴霧しない、濡れたら拭き取る。 そして、噴霧後の換気時間を確保する。 この“素材と後処理”が、原状回復の安心につながります。

燻煙剤の本格運用:賃貸は「規約・火災報知器・近隣」三点セットを確認してから

燻煙剤は、隠れた蚊まで含めて一度リセットしたいときに有効な手段になりえます。 しかし賃貸では、いきなり実行するとトラブルになりやすい。 まず確認するのは、建物の管理規約やルールです。 次に、火災報知器の扱いです。 製品に付属のカバーや案内がある場合はそれを使い、自己判断で設備に手を加えないことが安全です。 そして近隣への配慮として、共用部ににおいが漏れすぎないように、換気のタイミングや窓の開け方を計画します。

燻煙剤の準備:失敗の多くは「段取り不足」。賃貸は“戻すまで”が作業です

燻煙剤は、焚いて終わりではありません。 在室しない計画を立て、食品や食器、寝具、衣類、ペット用品の扱いを説明書に従って準備します。 ここは製品ごとに違うため、一般論で断定できません。 ただ、共通して言えるのは、事前に「どこを覆うか」「どこを片付けるか」「終わったらどこを拭くか」を決めておくことが、作業の安全とスピードを大きく左右する、ということです。

燻煙剤の実行:待機→換気→拭き取り。これを省くと“効いたのに住めない”が起きる

実行は、説明書どおりの待機時間を守ります。 ここを短縮すると、隠れた蚊に当たりきらない可能性があります。 終了後は換気を行い、よく触る場所、たとえば床、テーブル、ドアノブなどを拭き取ります。 これを省くと、においや不快感が残り「効いたけど住めない」になりやすい。 賃貸では特に、生活を元に戻すまでが作業です。

燻煙剤の盲点:リセットしても“入口が開いていれば”翌日また入る

燻煙剤で落ち着いたのに数日後また出た。 これは失敗ではなく、再侵入が続いているサインかもしれません。 つまり、燻煙剤は“今いる蚊をリセット”する道具で、侵入口を塞ぐ道具ではありません。 リセット後に、網戸・玄関・給気口の弱点を潰す。 このセットで、初めて収束が見えてきます。

プロの裏技:原因の当たりは「雨の翌日」に出やすい。賃貸はベランダ排水口と受け皿が最優先

発生源探しがうまくいかないのは、乾いた日に探してしまうからです。 雨の翌日は、ベランダの排水口周りに水が残りやすく、植木鉢の受け皿も“証拠”が残りやすい。 だから、雨の翌日に10分だけ点検する。 これを週1回やると、発生源の当たりが急に見えてきます。 賃貸は点検範囲が比較的狭いので、このルーティンは特に効きやすいです。

プロの失敗談:薬剤を増やして安心しようとして、結局「入口」を見落とした

正直な話、私自身も昔、効きそうな薬剤を増やす方向に走って失敗したことがあります。 空間用スプレーで落ち着いた気がしても、翌日また出る。 「もっと強く」と買い足して、においと後処理が増え、疲れてしまう。 後で分かったのは、玄関の開閉が多い時間に、共用廊下から蚊が入っていたことでした。

収束したのは、玄関の段取りを先に作って開放時間を短くし、網戸の端の隙間を仮テープで特定し、給気口フィルターを整えたときでした。 つまり、薬剤ではなく、入口の設計が決め手でした。 不安なほど薬剤に頼りたくなりますが、賃貸ほど順番を守った方が短期で終わりやすいです。

【ケーススタディ】住居環境別の注意点:同じ賃貸でも「立地・階数・共用廊下」で戦い方が変わる

1階・庭付き・植栽が多い物件:外が強いほど、入口対策と置き型の価値が上がる

1階は地面に近く、植栽や湿気の影響を受けやすいことがあります。 外の蚊が多い年は、侵入が継続しやすい。 この場合、発生源をすべてゼロにするのは難しいことがありますが、寝室を置き型で守り、網戸の隙間を潰し、玄関の開放時間を短くするだけでも、室内の体感は落とせる可能性があります。 “外は外、家は家”に切り分けて、家の中の被害を減らす設計が現実的です。

高層階の物件:外から来ないと思い込むと、玄関と給気口が盲点になる

高層階でも蚊は出ます。 ベランダ側の侵入が少なくても、共用廊下側の玄関、給気口、換気経路が盲点になることがあります。 「窓は開けていないのに出る」タイプは、このパターンが多い印象です。 玄関の開放時間、廊下の照明に引き寄せられる虫、給気口フィルター。 ここを見直すと、意外と早く落ち着くことがあります。

マンションより木造アパートの方が出る?建物性能より「隙間の癖」と「暮らし方」が効くことが多い

構造によって隙間の出方が違う可能性はありますが、決め手は「隙間があるかどうか」と「そこを塞げるか」です。 そして賃貸では、塞ぎ方が原状回復に関わります。 剥がせる資材で、仮に塞いで検証し、当たりが取れたら運用を固める。 このアプローチなら、建物の個性に合わせて無理なく最適化できます。

比較検討(自力 vs プロ依頼の最終判断):賃貸は「管理会社に言うべき」ラインと「業者に頼む」ラインが別にある

判断の境界線:ここまでは自分でOK/これ以上は管理会社・プロの相談価値が高い

自分でやってOKになりやすいのは、網戸の補修、仮テープでの隙間特定、給気口フィルターの交換、ベランダ排水口の清掃、玄関の運用改善、置き型とスプレーの適正使用など、元に戻せる対策で体感が落ちるケースです。 賃貸の強みは、対策範囲が限定されるぶん、ルーティン化しやすい点にもあります。

一方で、窓を開けていないのに毎晩出る、複数の部屋で続く、ドアやサッシの建付けが明らかに悪い、給気口や換気設備に破損や隙間がある。 こうした場合は、住人の工夫だけでは限界があり、管理会社に相談した方が良いことがあります。 また、共用部の植栽や排水が原因の疑いがある場合も、勝手に触れない方が安全です。 “いじらない”ことが、賃貸ではトラブル回避になります。

比較項目DIY(自力でできる範囲)管理会社・業者相談
対応できる領域網戸補修、隙間の仮塞ぎ、給気口フィルター、ベランダ排水口清掃、置き型・スプレーの適正使用など、元に戻せる範囲。建付け不良、設備の破損、貫通部の隙間、共用部由来の発生源など、住人が触るとリスクが高い領域。
費用材料費中心で抑えやすいが、買い足しが続くと総額が増えやすい。相談のコストはケース次第。原因が設備なら管理会社側の対応になる可能性もある。
時間今夜から始められる。原因の切り分けに時間がかかると消耗しやすい。日程調整は必要だが、建物由来の原因は早期に切り分けられる可能性がある。
リスク強粘着の使用や薬剤の素材事故で原状回復トラブルが起きる可能性がある。連絡・説明が必要。だが勝手に触って揉めるリスクを減らしやすい。

表の読み解き方はシンプルです。 「元に戻せる範囲で、体感が落ちるならDIYで十分勝てる」 「元に戻せない、または触ると揉める領域が疑わしいなら、管理会社・プロに寄せる」 この基準で迷いが減ります。 とくに賃貸は、蚊を減らすことと同じくらい、原状回復・近隣トラブルを避けることが重要です。 焦るほど強い手段に走りがちですが、順番を守る方が結果的に早く終わります。

予防とメンテナンス(二度と繰り返さないために):賃貸は「週1のベランダ点検」と「月1の入口点検」で勝てます

ながら点検の黄金パターン:雨の翌日に10分だけ、排水口と受け皿を見る

蚊の発生源は、水が残る場所に寄ります。 賃貸で最も手を付けやすいのは、ベランダの排水口と植木鉢の受け皿です。 雨の翌日、排水口周りに浅い水たまりができていないか。 受け皿にひんやりした水が残っていないか。 見つけたらその場で水を捨て、落ち葉や土を取り、流れを回復させます。 これを週1回だけでも続けると、“水が残る癖”が減っていきます。

入口点検の習慣:網戸・玄関・給気口を「月1回触って確認」すると再侵入が減りやすい

蚊の侵入は、数ミリの隙間でも起きます。 だから、月1回で良いので、網戸のたわみ、サッシの隙間、玄関ドア下の風の抜け、給気口フィルターのズレを触って確認します。 “閉めたつもり”が原因のケースは多いので、触って確かめるだけで再発が減ることがあります。

おすすめの予防グッズの考え方:賃貸は「剥がせる」「交換できる」「掃除で戻る」が基準

賃貸で選びたいのは、取り外せる資材です。 網戸補修シートのように小面積で交換できるもの。 給気口フィルターのように定期交換で性能を維持できるもの。 置き型のように置くだけで撤去できるもの。 逆に、強粘着で貼りっぱなし、素材に染みやすい塗布、設備を分解してしまう行為は、原状回復のリスクが上がります。 “効くかどうか”だけでなく、“戻せるかどうか”を基準にすると、賃貸の蚊対策は失敗しにくいです。

Q&A(よくある質問とマニアックな疑問):賃貸ならではの不安を、ここで解消します

Q1. 窓を開けていないのに蚊が出ます。どこから入りますか?

可能性としては、玄関の開閉、給気口・換気経路、網戸やサッシの隙間が考えられます。 高層階でも玄関側から入ることはあります。 まずは仮テープで隙間を塞いで体感を観察し、当たりが取れたら恒久対策へ進むのが安全です。

Q2. 網戸の穴を補修したいですが、剥がすと跡が残りませんか?

製品と網戸の素材によりますが、一般に網戸補修シートは交換しやすい方向で作られています。 ただ、古い網戸や汚れが強い場合は粘着が不安定になったり、糊残りが心配になることがあります。 目立たない場所で試し、無理に引っ張らず、剥がすときはゆっくり剥がすのが安全です。

Q3. 給気口をテープで塞げば蚊は入らない?

気持ちは分かりますが、塞ぎすぎはおすすめしません。 換気が不足すると結露やカビのリスクが上がる可能性があります。 賃貸では「通すけど通さない」発想で、フィルターで目を細かくし、交換頻度を決めて運用する方が現実的です。

Q4. スプレーで壁紙が変色しないか不安です

不安があるなら、壁紙に近距離噴霧するのは避けた方が安全です。 どうしても必要なら、目立たない場所で試し、濡れたら拭き取り、換気を十分にします。 ただし、用途が入口対策なら網戸やサッシ周辺など、素材の影響が少ないポイントに寄せる方が失敗しにくいです。

Q5. 賃貸で燻煙剤を使っても大丈夫?

建物の管理規約や設備仕様によって判断が変わる可能性があります。 火災報知器の扱い、においの拡散、近隣への影響があるため、使用前に規約を確認し、不安があれば管理会社に相談する方が安全です。 使う場合は、説明書どおりの準備と換気・拭き取りまで含めて計画してください。

Q6. 置き型はどこに置けばいいですか?

効かせたい部屋、つまり寝室やリビングなど滞在時間が長い場所を優先します。 そのうえで、倒れない位置、手が届きにくい位置、コードを引っ張れない位置を選ぶと安全です。 賃貸では“安全に続く置き方”を決めることが、結果として効きやすさにつながります。

Q7. 玄関から入ってくる気がします。すぐできる対策は?

玄関の開放時間を短くする段取りが、最も確実でコスパが高い対策になりやすいです。 たとえば、鍵や荷物を事前にまとめ、開けたらすぐ入れる動線を作る。 そして可能なら、扇風機で室内側から風を作っておくと、侵入しにくくなる場合があります。 入口用スプレーは補助として考えると、使いすぎを防げます。

Q8. ベランダの排水口掃除はどれくらいの頻度がいい?

理想は週1回の軽い点検です。 落ち葉が多い季節や雨が続く時期は詰まりやすいので、雨の翌日に水が残っていないかを見て、詰まりがあれば掃除します。 「ゴボゴボ」と音がして水が引くなら、流れが戻っているサインです。

Q9. 近所の植栽や水路が原因っぽいです。どうすれば?

共用部や近隣の要因が疑われる場合、勝手に触るとトラブルになる可能性があります。 まずは自室側の入口対策と置き型で被害を減らしつつ、必要なら管理会社に相談して状況を共有するのが安全です。 「いつ」「どこで」「どのくらい」蚊が多いかをメモしておくと、相談がスムーズになります。

Q10. 何をしても減りません。最後に見直すべきポイントは?

最後に見直すべきは、薬剤の強さより「侵入口が特定できているか」です。 仮テープで塞いで体感が変わる場所があるなら、そこが原因候補です。 もし特定できず、窓を開けていないのに毎晩出る状態が続くなら、設備や建付けなど建物由来の可能性があります。 この段階では、管理会社やプロの点検で切り分ける価値が高いです。

まとめ:賃貸の蚊対策は「元に戻せる範囲」を積み上げるほど強くなる

賃貸でも蚊は減らせます。 ただし、原状回復と管理規約を前提に、「汚さない」「貼らない」「塞ぎすぎない」三原則で設計することが重要です。 まず風で守り、捕獲し、仮テープで弱点を特定し、置き型で重要エリアを守る。 スプレーは用途を分け、素材と換気を意識する。 燻煙剤は規約・火災報知器・近隣配慮を確認してから、リセット手段として使う。 この流れなら、無理なく、揉めずに、落ち着かせやすいです。

Next Step:読み終わった瞬間にまずやる「最初の1アクション」

今夜まず、扇風機をベッド(またはソファ)に向けて回し、風で刺されにくい状態を作ってください。 そのうえで、ライトで壁と天井の境目を順に照らし、蚊が見えたら“潰さず捕獲”を狙います。 明日以降を楽にするために、網戸の端をライトで照らして隙間を探し、怪しいところをマスキングテープで仮塞ぎ。 たったこれだけで、原因が絞れ、賃貸でも勝ち筋が見えてきます。

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