その不安、「追加料金だけは避けたい」気持ち、痛いほどわかります
シロアリの気配があるだけでも心臓が縮むのに、さらに怖いのが「見積もりより高くなるのでは?」という不安です。
電話では安く聞こえたのに、現地で「これは別料金です」と言われる。
そんな話を耳にすると、業者に頼むこと自体が怖くなりますよね。
結論から言うと、シロアリ駆除で追加料金が出る可能性はゼロではありません。
ただし、多くの追加は「事前の確認不足」で起きます。
つまり、最初に質問すべきことを押さえ、見積書の見方を理解しておけば、不要な追加を防げる可能性が高いです。
まずは深刻度の分岐です。
今すぐ対応(緊急度が高い)のは、「床がふわふわ沈む」「柱や框(かまち)を押すとベコッと凹む」「羽アリが大量に出た」「雨の後に畳や床が濡れたように感じる」など、構造の劣化や水分トラブルが絡むサインがあるケースです。
一方で、羽アリを1〜2匹見かけた程度や、過去の痕跡っぽいものが気になる程度なら、落ち着いて相見積もりと説明の比較ができます。
この記事では、追加料金が出やすい代表パターンを「なぜ起きるのか」まで分解し、その上で事前に確認する質問集(そのまま読み上げてOK)を用意しました。
さらに「DIYでやって良い境界線」と「ここはプロに任せるべきライン」まで明確にします。
読み終わる頃には、見積もりの“どこが危ないか”が見えるようになります。
※この記事は、住まい・生活トラブル分野の専門的知見を持つライターが、製品仕様や一般的な施工基準に基づき執筆しました。状況により専門業者の判断が必要な場合があります。
トラブルのメカニズム解剖:なぜ「追加料金」が発生しやすいのか
「シロアリ駆除」は一律価格にしづらい。理由は“見えない場所”が主戦場だから
シロアリ駆除は、電球交換のように「この部品を替えれば終わり」という世界ではありません。
被害は床下・壁内・土台・束柱・断熱材の裏など、目視しにくい場所に広がります。
つまり、電話の段階では確定できない要素が多く、現地調査で初めて「必要な処置の量」が決まる構造です。
さらにややこしいのは、業者によって「標準工事に含める範囲」が違うことです。
同じ“駆除”でも、薬剤の種類、散布方法、床下の点検口の有無、基礎形状(布基礎かベタ基礎か)、土壌処理の面積算定などで、作業量が変わります。
この“標準の定義差”が、追加料金トラブルの温床になりやすいのです。
追加料金が起きる2大パターン:「想定外の追加工事」か「見積の曖昧さ」
追加料金の発生は、だいたい2つに分かれます。
第一に、現場で初めて分かった「想定外の追加工事」が必要になったケースです。例えば、床下に入れないほど物が詰まっていたり、点検口がなく新設が必要だったり、含水率が高くカビ対策も必要だったりします。これらは、一定の合理性がある追加になり得ます。
第二に、最初の見積が曖昧で、後から“当然のように”追加が積み上がるケースです。
「基本料金」「薬剤費」「施工費」など、言葉だけでは中身が見えません。
ここで重要なのは、追加料金をゼロにすることよりも、追加が出る条件を契約前に確定させることです。
放置のリスク:1週間後・1ヶ月後に起きやすい現実
「とりあえず様子見」をすると、何が起きるのか。ここは誠実にお伝えします。
シロアリは季節・湿度・加害木材の状態で動きが変わるため、必ずしも短期で爆発的に被害が進むとは言い切れません。
ただし、既に活動がある場合、放置はリスクが高いのも事実です。
1週間後に起きやすいのは、「羽アリがまた出た」「見えない場所で食害が続いていた」などの心理的不安の増幅です。
この段階で慌てて依頼すると、相見積もりを取る余裕がなくなり、結果的に条件の悪い契約に寄りやすいです。
つまり、放置は“被害”だけでなく“交渉力”も削っていきます。
1ヶ月後になると、床の沈みや建具の引っかかり、畳の浮きなど、生活の違和感として現れやすくなります。
さらに、雨期や結露で床下が湿る環境だと、シロアリにとっては天国です。
この時点で「駆除+補修(大工工事)」が絡み、費用も説明も一気に複雑になります。追加料金が怖い人ほど、早めに“情報を揃える”ことが重要です。
準備編:プロがやる「見積トラブル予防」のための道具と環境づくり
用意する道具は“掃除道具”より“記録道具”。写真と数値が交渉を守ります
シロアリ駆除の見積もりで強い味方になるのは、実はモップでも洗剤でもありません。
第一にスマホのカメラです。床の沈み、羽アリ、蟻道(ぎどう)らしき筋、風呂場や玄関框の変色などを、1枚ではなく「引き」と「寄り」で撮ります。
第二にメジャーです。疑わしい箇所の長さや、被害の範囲感を“数字”にできると、説明が一気に具体化します。
そして第三にメモアプリです。
業者の説明は専門用語が混じり、緊張で忘れやすいです。
その場で「追加になる条件」「含まれる作業」「保証の範囲」を箇条書きではなく文章で残しておくと、後で家族とも共有できます。
100均で代用できる?結論:道具は代用可、ただし“記録の精度”は落とさない
メジャーや養生テープ、軍手、懐中電灯は100均でも十分です。
一方で、写真の撮り方は代用が効きません。暗い床下を撮るときは、ライトを当ててブレないよう両手で支える。ピントが合わないなら、無理に床下を撮ろうとせず、点検口周辺や湿り気、カビ、通気の悪さを撮る。
“写る情報”を増やすことが、後々の見積比較で効いてきます。
安全確保:床下に無理に入らない。確認は「見える範囲」と「匂い」「音」まで
DIYで床下に潜るのは危険です。
釘、断熱材の粉、カビ、配線、狭さによるパニックなど、怪我の要因が多いからです。
あなたがやるべき安全な確認は、点検口があるなら蓋を開け、懐中電灯で照らして「湿っているか」「木が黒ずんでいないか」「土がぬかるむか」を見ること。さらに「カビ臭い匂い」「床を踏むとキシむ音」など、五感から拾える情報をメモします。
実践編:【レベル1】初心者でもできる初期対応(DIY)—追加料金を防ぐ“準備”
ステップ1:業者に連絡する前に、家の情報を“3点セット”で整理する
ここでの目的は、業者の説明を受け身で聞かないことです。
第一に建物情報です。戸建てか集合住宅か、築年数、木造か鉄骨か、基礎の形(分からなければ「分からない」とメモ)を整理します。
第二に被害の疑い箇所です。「浴室の出入口の框」「和室の畳」「玄関の上り框」など、部位名で書くと通じやすいです。
第三に過去の履歴です。過去に防蟻処理をしたか、リフォーム歴があるか、雨漏りや水漏れの経験があるか。これが追加料金の分岐に直結します。
ステップ2:電話・フォームで必ず聞くべき“前提”を先に固定する
ここが最大のコツです。
「見積は無料ですか?」だけだと弱いです。追加料金を怖がる人が固定すべきは、“見積書に何が含まれ、何が含まれないか”です。
たとえば「調査後に追加が出るケースを、事前に教えてください」と聞く。さらに「当日追加が必要になったら、必ず作業前に金額提示して同意を取りますか」と確認する。
この一言があるだけで、雑な進め方をする業者は態度が変わりやすいです。
ステップ3:現地調査当日は、説明を“翻訳”しながら聞く
現地調査では「土壌処理」「木部処理」「穿孔注入(せんこうちゅうにゅう)」「ベイト工法」などの言葉が出ます。
ここで焦らないコツは、「つまり何をするんですか?」と一段噛み砕いて確認することです。
さらに「それは標準に入っていますか?追加ですか?」とセットで聞きます。質問は失礼ではありません。見積トラブルを避けるための重要な確認です。
実践編:【レベル2】専用道具を使った本格的対処—“契約前チェック”で追加料金を封じる
追加料金が出やすいケース1:床下に入れない(点検口なし・狭い・収納物)
床下点検口がない、または点検口はあるが、配管や束が密で人が入れない。こうしたケースは追加が出やすい代表です。
なぜなら、薬剤散布も穿孔注入も、作業者が届かない限り成立しないからです。
この場合、点検口の新設、床下収納の加工、場合によっては床板の一部開口が必要になることがあります。
ここで重要なのは、「入れない=即高額」ではない点です。
業者によっては、床下に入らず周辺から処置する提案や、ベイト工法を提案する場合もあります。
したがって、追加が出るかどうかではなく、「入れない場合の選択肢」と「それぞれの費用差」を、契約前に並べてもらうのが正解です。
追加料金が出やすいケース2:被害範囲が広い、または複数箇所に点在している
シロアリ被害は一点集中のこともあれば、浴室・玄関・勝手口など水気のある場所に点在することもあります。
点在していると、木部処理の箇所が増え、穿孔注入の回数が増え、結果として薬剤量と工数が増えます。
ここで追加が出やすいのは、見積が「一式」で書かれている場合です。
「木部処理一式」だけでは、箇所が増えても減っても、あなたは判断できません。
そこで「処理箇所数」「穿孔の本数」「想定薬剤量」を、可能な範囲で見積に反映してもらう。
数値化できないなら、「増えた場合の単価」を書面で出してもらう。これが追加料金コントロールの基本です。
追加料金が出やすいケース3:基礎形状・床下環境が特殊(ベタ基礎・土間コンクリ・高低差)
床下が土ではなくコンクリート(土間)だったり、ベタ基礎で区画が細かく人が移動しにくかったりする場合、作業の段取りが変わります。
また、増築で床下が繋がっていない、段差がある、基礎が複雑なども、移動や散布の手間が増えます。
このタイプの追加は、「当日見て初めて分かる」という性質が強いです。
だからこそ質問すべきは、「床下環境が特殊だった場合、追加の判断基準は何ですか?」です。
具体的には「区画が増えたら追加」「散布できないので穿孔が増えたら追加」など、条件を言語化してもらいます。
条件が曖昧なままだと、現場で強い言い方をされたときに断りづらくなります。
追加料金が出やすいケース4:薬剤・工法の変更(バリア工法⇄ベイト工法、人体配慮型など)
最初は「薬剤散布でOK」と言われても、現地で「ここはベイトの方が良い」「この環境なら薬剤を変える」と提案されることがあります。
この提案自体が悪いとは限りません。むしろ体への配慮や再発リスクを下げる意味で、合理的な場合もあります。
ただし、工法が変われば費用構造が変わるため、追加料金が発生しやすいのは事実です。
ここでの防御策は、「工法変更は、いつ・誰が・どんな根拠で判断し、金額はどう決めるか」を事前に確認することです。
そして「変更提案が出たら、今日は持ち帰って検討できますか?」と先に宣言しておく。
即決を迫る空気を弱めるだけで、落ち着いて判断できます。
追加料金が出やすいケース5:補修工事(大工・内装)が絡む。駆除と補修は別見積になりやすい
ここは非常に重要です。
シロアリ駆除は“生き物を止める”作業であり、食われた木材を元に戻す作業ではありません。
床の沈み、土台の欠損、柱の空洞化が見つかると、駆除後に補修が必要になります。
この補修は、多くの場合、追加料金というより「別工事」になりやすいです。
しかし、現場では混ざって説明されることがあります。
だから必ず、「駆除費用」と「補修費用」を分けて見積もりを出してください、と依頼しましょう。
分けないと、比較ができず、断る判断も難しくなります。
追加料金が出やすいケース6:施工範囲の“追加”が曖昧(坪数換算・平方メートル換算)
シロアリ駆除は「坪単価」や「㎡単価」で説明されることがあります。
ここで追加が出やすいのは、床面積の算定が曖昧なまま契約してしまうケースです。
たとえば「30坪くらい」と口頭で進み、後で「実測したら35坪でした」となると、差額が出ます。
この齟齬を防ぐには、「算定方法」を固定することです。延床面積なのか、床下に入れる範囲なのか、処理対象の土壌面積なのか。
同じ“30坪”でも意味が違います。ここが曖昧だと、追加料金が出ても反論が難しくなります。
追加料金が出やすいケース7:保証・定期点検・再施工が“オプション”になっている
保証が付くと思っていたのに、実は有料オプションだった。これは非常に多い誤解です。
「5年保証」と書かれていても、条件がある場合があります。
たとえば「年1回の点検(有料)が必須」「床下換気改善を行った場合のみ」「再発判定は当社基準」などです。
ここは価格だけでなく、安心感の核心です。
保証を付けるなら、条件と費用を事前に総額で出してもらう。
そして「保証を外した場合と、付けた場合の差」を比較してから決める。これが誠実な選び方です。
追加料金が出やすいケース8:駐車料金・出張費・夜間休日対応など“周辺費用”が別
都市部やコインパーキングが必須のエリアでは、「駐車場代は実費」となることがあります。
また、出張費、遠方費、夜間休日対応費などが別建てになる場合も。
この類は金額が比較的小さいことも多いのですが、積み上がると気持ちが荒れます。
だからこそ電話の段階で、「交通費・駐車費・出張費は込みですか?別なら上限はありますか?」と聞く。
地味ですが、こうした確認が信頼につながります。
【ケーススタディ】住居環境別に違う「追加料金リスク」と注意点
戸建ての場合:床下環境が多様で、追加の“種類”が増えやすい
戸建ては床下に入れることが多い一方で、湿気が強い、増築がある、庭やウッドデッキから侵入経路があるなど、条件が多様です。
そのため、追加料金の種類が増えやすい傾向があります。
具体的には、点検口の追加、区画の追加、補修工事の追加、換気や防湿対策の提案が重なりやすいです。
戸建ての方がやるべきは、「駆除」と「環境改善(再発予防)」を分けて考えること。
予防提案を全部断るのではなく、「今回は駆除を優先」「次に換気改善を検討」と段階化すると、財布も判断も守れます。
マンション・アパート(賃貸)の場合:まず管理者・大家の関与を確認。勝手施工はトラブルの火種
賃貸は、あなたの判断だけで施工できない場合があります。特に床下や共用部に関わる工事、薬剤の使用、点検口の加工などは、管理規約や貸主の承諾が必要です。
この承諾がないまま進めると、費用負担や原状回復の揉め事につながりやすいです。
賃貸で追加料金を避ける現実的なコツは、「見積取得→管理者へ相談→承諾の範囲を確認→契約」という順序を守ることです。
急ぐ気持ちが強い時ほど、順序を飛ばしてしまいがちですが、後の揉め事の方がずっとしんどいです。
比較検討:自力 vs プロ依頼の最終判断(“追加料金が怖い”人のための境界線)
結論:シロアリは“駆除”をDIYで完結させない。DIYは「記録」と「環境改善」に寄せる
シロアリの完全駆除を、一般家庭がDIYで安全に行うのは難しいです。薬剤の選定、散布量、穿孔注入、侵入経路の把握など、失敗のリスクが高いからです。
一方で、あなたが自力でできる価値ある行動もあります。
それは、この記事で説明した「記録」「質問」「見積の条件固定」、そして床下の換気や水漏れの是正など、環境改善の入口です。
| 比較軸 | DIY(自力) | 業者依頼 |
|---|---|---|
| 費用 | 薬剤・道具代は抑えやすいが、失敗すると再施工・補修で高くつく可能性 | 初期費用は発生。ただし条件固定で追加を抑え、保証で再発リスクに備えやすい |
| 時間 | 調査・作業・後片付けで長期化しやすい。床下作業は負担大 | 調査〜施工が計画化され、所要時間が読みやすい(工法・範囲で変動) |
| 安全 | 薬剤曝露、床下の怪我、施工不良のリスク。再発を見落としやすい | 安全管理・施工経験がある。説明と同意の運用が整っている業者ほど安心 |
| 品質 | 侵入経路や被害範囲の把握が難しく、部分対処になりがち | 調査機材・知見で原因に踏み込みやすい。保証・点検で継続管理できる場合が多い |
この表の読み方はシンプルです。
追加料金が怖い人は、まず「業者=危ない」と構えるより、「条件を固定できるか」を見てください。
つまり、見積書が具体的で、追加条件が明文化され、作業前同意が運用される業者なら、追加料金の不安はかなりコントロールできます。
反対に、「一式が多い」「口頭説明が中心」「今日決めれば安い」を強調する場合は、追加だけでなく全体の進め方が雑な可能性があります。
迷っているなら、契約を急がず、質問に対する回答の丁寧さで判断してください。質問を嫌がる業者に、あなたの家を任せる必要はありません。
予防とメンテナンス:二度と“追加料金で揉める”状況を作らないために
日常の「ながら点検」は、床下より“水回りと家の外周”が効きます
シロアリは湿気が好きです。
したがって、予防の出発点は「水」です。浴室の出入口、洗面台下、キッチン下の漏れ、エアコンの排水、給湯器周りの配管などを、週1回の“ついで”で確認します。
具体的には、扉を開けた瞬間にカビ臭がしないか、床が冷たく湿っていないか、収納内の段ボールがふにゃっとしていないか、触って確かめます。
再発を呼びやすい環境改善:床下換気・外周の木材・植栽の距離
庭の木材(枕木、ウッドデッキ、木柵)や、家に密着した植栽、落ち葉の堆積は、シロアリの活動を助けることがあります。
まずは「木材が地面に触れていないか」「家の基礎に木が密着していないか」を見る。
改善のために大掛かりな工事をする前に、物を離す、風の通り道を作る、落ち葉をためない、といった小さな行動が効くこともあります。
おすすめの予防グッズは“買う前に目的を決める”。殺虫より環境整備が先
市販の防蟻剤やベイト剤はありますが、闇雲に使うと「効いているのか分からない」「業者が調査しづらくなる」などの副作用もあります。
買うなら、目的を一つに絞ります。つまり「湿気を減らす」「収納内を乾かす」「漏水を早期発見する」のように、環境を整える方向のアイテムから始める。
結果として、業者に依頼することになっても、無駄になりにくいです。
Q&A:よくある質問とマニアックな疑問(追加料金トラブル予防に直結)
Q1. 電話で「〇〇円〜」と言われました。これは総額ですか?
多くの場合、「〇〇円〜」は最低価格の入口で、総額とは限りません。
重要なのは、何が含まれてその価格になるのかです。
「床面積の算定」「工法」「保証」「交通費」まで含むのかを確認し、総額のイメージを固めましょう。
Q2. 「一式」見積は全部ダメですか?
一式が全て悪いとは言い切れません。作業の性質上、細分化しづらい部分もあります。
ただし、一式が多いほど比較が難しくなり、追加の説明も曖昧になりがちです。
一式があるなら、最低でも「範囲」「数量の根拠」「追加の単価」を補足してもらうのが現実的です。
Q3. 調査後に「今日やらないと危ない」と言われました。どうすべき?
本当に緊急のケースもありますが、多くは不安を煽りやすい言葉でもあります。
床が沈む、構造材が崩れるレベルなら急ぐ意味があります。
しかし、緊急性を判断できないときは、「原因と根拠を写真で見せてください」「追加になる条件を書面でください」と要求し、持ち帰る余地を作るのが安全です。
Q4. 追加料金の説明が口頭だけでした。録音してもいい?
録音の可否は状況と相手の同意によります。トラブル回避としては、まずは「メモに残したいので、もう一度ゆっくり説明してください」とお願いし、要点を復唱して確認する方が角が立ちにくいです。
そして「この内容を見積書か作業書に反映できますか?」と書面化を求めるのが効果的です。
Q5. ベイト工法は高いと聞きました。追加になりやすい?
ベイトは定期点検や設置管理が絡むため、費用構造が変わり、追加というより“プラン差”として価格が変動しやすいです。
追加を避けるなら、設置数、点検回数、契約期間、再発時対応の条件を最初に総額で確認しましょう。
Q6. 薬剤は安全ですか?子どもやペットがいます
薬剤の種類と散布方法でリスクは変わります。多くの業者は安全面に配慮した運用をしますが、心配なら「使用薬剤名」「散布場所」「乾燥・換気の目安」「入室制限の有無」を具体的に確認してください。
この質問に丁寧に答えない業者は、全体の説明も雑な可能性があります。
Q7. 駆除の後、床がふわふわのままです。追加で補修が必要?
駆除で進行は止められても、食われた木材が元に戻るわけではありません。
ふわふわが残る場合、補修が必要になる可能性はあります。
ただし、必ずしも即工事ではなく、被害部位と範囲次第です。駆除と補修を分けて見積もり、優先順位を決めるのがおすすめです。
Q8. 追加料金が怖いので「追加なしの定額」を選ぶべき?
定額プランは安心に見えますが、その“定額に何が含まれるか”が重要です。
含まれない作業が多ければ、結局オプションで高くなる可能性があります。
定額の条件と除外事項を確認し、あなたの家の状況に合うかで判断しましょう。
Q9. 施工範囲を減らして安くできますか?
範囲を減らすと初期費用は下がるかもしれません。ただし、侵入経路や活動範囲が残ると再発リスクが上がり、結果的に高くつく可能性があります。
削るなら、根拠を持って削ることが大切です。
「なぜそこは不要と言えるのか」を業者に説明してもらい、納得した上で決めると失敗しにくいです。
Q10. 見積の比較で一番見るべきポイントは?
金額の安さより、追加条件の明確さを最優先に見てください。
次に、工法と範囲の一致、保証条件、作業前同意の運用です。
これらが揃うほど、“追加で揉める未来”が減りやすいです。
事前に確認する「質問集」:このまま読み上げてOK(追加料金を防ぐ核心)
ここからは、実際に業者へ投げるべき質問を、文章でまとめた“質問集”です。
リスト形式は使わず、会話の流れを想定して並べます。メモアプリにコピペしておき、電話や現地でそのまま読んでください。
まず最初に、「本日提示される見積金額に含まれる作業範囲を、具体的に教えてください。土壌処理、木部処理、穿孔注入、再訪問の有無、保証や点検は含まれますか?」と聞きます。
次に、「追加料金が発生する可能性があるのは、どんな条件のときですか?今日の調査で想定できる追加があれば、金額の目安も教えてください」と重ねます。
さらに、「当日に追加が必要になった場合、作業前に必ず金額提示して、こちらの同意を取ってから進めますか?同意なしに作業を進めることはありませんか?」と確認します。
ここで曖昧なら、「その運用を、見積書か作業書に記載できますか?」と書面化に進みます。
次に施工範囲です。「処理面積(坪数・㎡)は、何を基準に算定していますか?延床面積ですか、床下の処理対象面積ですか?」と聞きます。
続けて、「算定が変わった場合の単価はどうなりますか?増えた場合、どの時点で連絡をもらえますか?」と詰めます。
工法については、「今回の工法は何で、なぜそれが最適だと判断しましたか?別工法(ベイト等)に変える可能性はありますか?変える場合、費用はどう変わりますか?」と質問します。
補修が絡みそうなら、「駆除費用と補修費用は別見積にしてください。補修が必要になりそうな箇所があれば、写真で見せてください」と依頼します。
最後に周辺費用です。「交通費、駐車場代、出張費、休日対応費は含まれますか?別なら上限はありますか?」と確認します。
保証については、「保証の対象範囲、対象外、再発時の対応、点検の有無と費用、保証を受ける条件を、書面でください」と締めます。
独自性:プロ現場の“失敗談”と裏技(追加料金トラブルを一気に減らすコツ)
失敗談:説明は丁寧だったのに揉めた。「書面に残していなかった」ただそれだけ
これは現場で本当に起きがちな話です。
担当者の口調も丁寧で、説明も分かりやすく、安心して契約した。ところが施工当日、「ここは想定外なので追加です」と言われた。
確かに説明自体は以前にもあった気がする。でも契約書や見積書には書いていない。結果、言った言わないになり、納得しないまま支払うことになった——。
この失敗の本質は、あなたが悪いわけではありません。
ただ、追加料金を防ぐには、誠実さだけでなく「運用の仕組み」が必要です。
つまり、“同意前に作業しない”を紙に書かせる。これが一番効きます。
裏技:見積書に「追加の上限」を入れる交渉は、意外と通ることがある
すべての業者が応じるとは限りませんが、「追加が出る可能性があるなら、上限を決めませんか?」という提案は、意外と交渉の余地があります。
たとえば「当日追加は最大〇円まで。超える場合は再見積もりして後日作業」といった形です。
これが入ると、心理的な安心が段違いですし、業者側も現場判断が慎重になります。
まとめ:追加料金は“運”ではなく、“確認と書面化”で減らせます
シロアリ駆除で追加料金が出やすいのは、床下に入れない、被害が広い、基礎が特殊、工法が変わる、補修が絡む、範囲算定が曖昧、保証がオプション、周辺費用が別建て、こうした条件が重なるときです。
しかし、それは「仕方ないから我慢する」話ではありません。
追加の条件を言語化し、作業前同意を徹底させ、見積を具体化すれば、トラブルは減らせます。
あなたが求めているのは、最安ではなく納得できる総額のはずです。
不安が強いほど、質問することが怖くなります。けれど、質問はあなたの家を守る行動です。
誠実に答えてくれる業者ほど、結果的に安心して任せられます。
Next Step:今すぐ、スマホのメモに「質問集」をコピペし、気になる業者に1社だけでも電話してみてください。
そのとき、価格より先に「追加の条件を教えてください」と聞けたら、あなたはもう“追加料金で焦る側”ではなく、“条件を選べる側”に立てています。

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